
初めまして、安元 猛と言います。
福岡にあるアンダス株式会社に8年在籍し、現在はビジネスマーケティングユニットでプランナーとして切磋琢磨する日々を送っています。
つい最近までディレクター兼デザイナーをしていました。
現在の業務はコンテンツ企画・設計の他、”アクセス解析からのレポートや改善提案”を中心に行っています。そんなアクセス解析を行う以前に常に意識していることがあります。それは…
アクセス解析もウェブマーケティングであり、
改善からクライアントまたは自社の収益を最大化しなければならない
つまり、しっかりと成果に繋げなければならないということです。
アクセス解析の本質
「アクセス解析ツールを導入してもウェブサイトの改善につながらない」
上記の様に、アクセス解析ツールを導入してもウェブサイトの改善につながらないと言った声を稀に聞くことがあります。
では、ホントにアクセス解析を活かし、ウェブサイトの改善に繋がる行動をしているのでしょうか?
- お問い合わせや購入(コンバージョン)までに至っていない
- ページビュー数が伸びない
- 訪問数(セッション)が増えない
- 離脱率が高い
など、単にツールのアクセスログのデータ(数字)を眺めているだけでは何も改善されません。
「アクセス解析」はツールを用いてアクセスログのデータからユーザーの動向を知り、理解するためにあります。
アクセス解析ツールを用いてサイトを分析し、現状を把握、課題を見つけ(問題発見)、その原因について仮説を立てます。
次はその仮説を元に改善のための施策を考え、実行に移します。
ただ、そこで終わりではなく、改善されたかどうかの評価・検証を行わなければ意味がなりません。
簡単に言うと
ただアクセス解析からサイト分析を行い、アクセスログを見て「良くなったね」「悪くなったね」ではなく、
「良くなったから次はこう言った施策を考えよう」
「悪くなった原因はここだから次はもっとここを改善しよう!」
詳しく例えると
「今月は先月より訪問数が1,000件程増えていました。問い合わせの数はさほど変わっていませんでした。」
…データを見れば誰だって分かります。
それよりも
「先月より訪問数が1,000件程増えているのは、広告キーワードを広げ配信したのが原因ですが、あまり効果は見られず問い合わせに至ってないようです。 キーワードや広告文を見直し、それに合わせて訴求の切り口を変えたパターンでクリエイティブのABテストを行ってみてはどうでしょうか?」
どちらが然りなのかはもうお分かりですよね?
このように、行った改善施策を検証し、それらの結果をレポートにまとめ、評価し、お客様と共に次の改善を考えることが重要なのです。
アクセス解析はよく医者の話に例えられる
アクセス解析の流れは、分かり易く医者の話に例えられることがあります。
現状把握→原因分析→仮説→施策提案→実行検証まで、実際にどのように例えられるのかを簡単にまとめてみました。
◆ アクセス解析を医者に例えたおおまかな改善の流れ ◆
極端な話。
医者が「きっと風邪でしょ。薬だしときますね」と言うのであれば、それは適当な診察だけでそれとなく処方箋を出してるのと変わりありません。
病院に来る人は、少なくとも病を治しにきてるのであって、しっかりとした診察に基いて、目的に合った処置を望んでいるはずです。
【しっかりとした診断】
「喉が痛くて熱があるようですが、血液検査の結果は炎症値が高いですね。ここ数日冷え込んだせいもありますが、仕事が立て込んでてあまり睡眠も取れてないと聞いていますが、免疫力も低下しているかもしれません」
【目的に合った処置】
「扁桃炎になっていますので、喉の傷みを取る薬と、痰の切れを良くする薬、抗生物質を4日分出しておきますね。4日後にもう一度診察しに来てください。忙しいかもしれないですが、なるべく仕事は休んで食事と睡眠を充分とってくださいね。」
上記のような医者の例え話に言えるように、
ウェブサイトも現状把握から評価・検証まで行って初めて改善されるのです。
アクセス解析とウェブ解析の違い
「アクセス解析」という言葉と類似した言葉に「ウェブ解析」という言葉があります。
(他にもアクセスログ解析、ウェブ分析、サイト分析など多くの言い方があります)
この2つの言葉の意味を同じにとらえている方もいますが、実はそれぞれの意味は違います。
持論ではありますが、上記「アクセス解析の本質」でも記載しているように
【アクセス解析とは】
ツールを用いてアクセスログのデータからユーザーの動向を知り、理解するものであり、
【ウェブ解析とは】
アクセス解析からPDCAサイクルを回し、
クライアントまたは自社の収益を最大化する一連の流れのことを言います。
アクセス解析からPDCAサイクルを回すということは、
現状分析→仮説→施策実行→検証を繰り返し改善を行うということであり、
クライアントまたは自社の収益を最大化ということは、
改善から事業やサービスに成果をもたらすということなのです。
つまり、アクセス解析からアクセスログのデータを収集することがゴールではないのです。
まとめ ”すべきことはウェブ解析である”
ウェブサイトを改善するには、アクセス解析ではなくウェブ解析を行うことが重要だとお伝えしました。
そのためにはウェブ解析の範囲と目的を理解し、事業やウェブマーケティングについて多くのことを知り学ばなければいけないことも事実です。
しかし、アクセス解析を起点とするウェブ解析のスキルを身につけなければ何も始まりません。
アクセス解析は法人向け、消費者向け等のビジネスモデルや業種・事業内容、役職や分析担当者によって、視点も違えば改善方法も変わってきます。その分、そこからより広くより多くの提案が生まれ、改善に繋がり、収益の最大化に貢献できるのならば、私は十人十色のアクセス解析があって良いと考えます。
現在アクセス解析に興味がある方や始めようと思っている方、
アクセス解析を活かせていないと感じてる方へ
・アクセス解析ツールのアクセスログからは「ユーザーを知る」ことしか出来ない
・アクセス解析を起点とするウェブ解析のスキルを身につけること
・大切なのはユーザーを知った上で「改善」を行うこと
まずはアクセス解析の先はウェブ解析であることを意識し、サイト改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。
アンダス株式会社では、この「ウェブ解析」をウェブマーケティングとして積極的に取り入れてきました。
これからもお客様に成果をもたらす企業としてあり続けたいと思っております。
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EDITOR
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ウェブ解析やコンテンツ企画・設計の傍ら、案件の管理や予算・スケジュール・クオリティの管理などディレクション業務も行う。 ウェブ解析ではアクセス解析からのクリエイティブ提案と改善をメインとする。 以前はプログラマー→フリーランス→デザイナー・ディレクターなど職業を経て現在に至る。